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国際結婚と宗教の改宗

イスラム教国などでは、婚姻時に、イスラム教の宗派などによっては相手に改宗を求める場合が多くあります。国によっては、婚姻手続きで公認イスラム機関が発行したムスリム証明書を求められる場合もあります。基本的にイスラム教徒の男性は同じイスラム教徒以外にユダヤ教徒、キリスト教徒の女性とは結婚できますが、それ以外の宗教に属する女性とは結婚できません。

国際結婚と宗教

イスラム教徒の女性は同じイスラム教徒の男性のみと結婚することができます。従って、相手国でイスラム教徒の人と結婚しようとする日本人(キリスト教徒、ユダヤ教徒の女性は必要ない)は、結婚前にイスラム教に改宗する必要があります。イスラム教国であるトルコについては例外で異教徒との婚姻を認めておりますが、農村部などでは認めてない地域もありますので、できたら改宗していることが望ましいでしょう。日本で先に婚姻手続きをする場合には、相手国によっては改宗する必要のないところもあります。

しかし、相手家族との関係や相手国への訪問を考えると、やはり基本的には改宗しておく方がいいでしょう。改宗の手続きについては、宗派によって多少の違いはありますが、一般的にはイスラムの証言法に則り公正な二人のイスラーム教徒の証人の前で「アッラー以外に神はないことを私は証言する。ムハンマドはアッラーの使徒であることを我は証言する」と唱えることによってイスラム法上、イスラーム教徒と認知されます。改宗に際して必要な書類は、改宗式の行われるモスクや宗教に用意されている申請書と写真くらいです。

国際結婚の婚姻手続き

国際結婚は、2人の国それぞれで手続きをする必要があり、両国の婚姻法に基づいた婚姻手続きを行なう必要があります。また、相手国によっては独身を証明する書類の扱いの違いで婚姻の受理に時間がかかることや、改宗の問題、重婚の問題などが生ずることもあり、それぞれの婚姻制度についてよく認識しておくことが必要です。

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